2021年11月25日

あるごる、内視鏡検査を受ける

メイドカフェからガンダムショットバー、治験まで様々レポしましたが、まさかこのレポを書くことになろうとは。
内視鏡検査、以下レポです。

【そもそも何でこうなった】
ええ年になりましたので、職場から検診を勧められたのです。まぁ、その後健康診断でも引っ掛かって運命は変えられなかったんだけどな!(泣)

【で、やってきた】
都内某所、朝9時過ぎ、行きましたよ。
激混み(; ゚ ロ゚)
老若男女パジャマもとい検査着姿で、ビニルカーテン越しに密。いや、コロナだったら無事死亡コースじゃないかこれ?
麦茶の2リットルパックみたいなブツ、アレが下剤かな……下調べはしてたけど、でかっ(; ゚ ロ゚)
受付をすませ、ロッカーにある検査着を手に取ったのですが……
(  Д ) ゚ ゚
紙袋かよ!
不織布の仕事で使う袋と質感が完全一致……マジかよパジャマはプレミア品か……格差をひしひしと感じる一幕でした。

【先ずは問診】
最初は、肩慣らしに検査前の問診から。
……女医さん、若くて可愛い(*゚∀゚)
薄茶の髪・メガネでポニーとか素晴らしいよね!
「おなか見ますので寝てくださいねー」
でも大腸検査なんですよねこれ。昔シティハンターでもんな話あったけど、女医さんにあれやこれや尾籠な話ばかりしないといけないなんて……って地震ッ!?Σ(゚ロ゚;)
「大丈夫ですかー」
あぁ、大丈夫です思い出しましたあるごるはこの手のネタ引きには事欠かないことを。

【腸をきれいにするよ】
無事問診をパスすると名前を呼ばれ、小さな机椅子の前に案内されます。机上には、さっき見た袋の薬と紙コップ。
「この薬を一時間かけて飲んでもらいます。一気飲みはせず少しづつうんたらかんたら……」
はい、お水も飲むんですよね、予習もしてきましたし覚悟してきました。
「薬飲みはじめたら立ちっぱなしでお願いします。どうしても座ると」
それは聞いてねェッ!!Σ(゚ロ゚;)
「飲みきっても一度も出ない時は座薬入れますので」
それは避けたい……。そして紙コップに並々と注がれる腸管洗浄剤モビプレップ……またの名を下剤。

下剤
「昔に比べて楽になりましたからね、2リットルが1リットルになりましたし」
なるほど、これでも難易度下がったんですねありがたや。
では実食……マズッΣ(゚ロ゚;)
時間の経ったポカリに胃薬溶かした、と言えばいいのでしょうか、これはキツ……い。水なきゃ死ぬ。
しかも1リットル、思ってたより量が多い。胃に物がないはずなのに、満腹でもう飲めない。でも座薬はイヤ……。

(以降トイレ往復ε=(ノ゚Д゚)ノ ∥WC∥)

【……挿れるよ?】
ふー、かれこれ20回も行く羽目になるとは。ウォシュレットがない時代は地獄だよね。絶対痛くなるねアレが。
そのあとSSが1本仕上がるぐらい待ちまして、本番検査です。
ジブリのオルゴールアレンジが鳴るなか、唐突に取り出される注射器。
「鎮静剤打ちまーす」
拒否権なし!?Σ(゚ロ゚;)
そして鎮静剤って効き目早すぎっ!!(汗)
液体流れこんですぐ頭がほわっとして感覚が変になりました……薬って怖いなとマジで思いました。
そして、ベッドごと運ばれ、男性医の手で内視鏡挿入。
あぁ、ゼリー塗って突っ込まれてBLってこんな展開なのかしら……って、痛っ!!Σ(Д゚;/)/
空気のせいかぽんぽんなかなか痛いんですけど……。

(以下ぐりぐり検査タイム)
(内視鏡がヒットする感覚はないのですが、前述の通りお腹は苦しい)

【そして】
「ポリープありましたね。1センチと越えないのと2つ。もう少し大きければ入院して切除ですけど、これなら内視鏡で取れますから。3ヶ月以内にまた来てください」
……え!?

「今日は保険の検診なんで切除できないんですよね。また空っぽにしていただいて」

え、まさかの第2部開始ッ!? Σ( ̄ロ ̄lll)

「この大きさなら、たとえ中身が良くなくても、切除で終わりですので」
まったく慰めになっとらーん!!Σ(`Д´ )

≪2周目≫
で、今日二回目やってきました。
2周目はこんな追加要素があったよ!
・患者が倍になり「トイレ待ち」イベントが発生!
・飲む下剤がワンカップ追加!(計1300ml)
・ベッドに寝かされたあとの待ち時間増加
・術中の空気注入量が増加、痛みも倍加!

……辛かったー!( ;∀;)
というわけで、二回に渡りましたが無事問題のブツは切れました。
ヽ(`Д´)ノもう来ねえよ!ウワァァン
posted by あるごる。 at 17:13| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2021年10月11日

さよならの前に

Algoliumがあった時代なら迷わずJUNK入りですがww、まぁほとんど見られてないから何書いたっていいでしょう。

昨年もこの時期に一人去っていきましたが、ぼくたちは勉強ができない界隈の仲間が、二人も同時にTwitterから抜けて、ブルーです。こんばんはあるごるです。
それぞれpixivやブログ残して連絡取る手段は残ってるっていうのに、去っていく人なんてたくさん見てきただろうに、今朝は思った以上にダメージ受けてます。
まぁ……それはきっと、自分もblogを見返すのは数か月単位だし、彼らが復帰するタイミングで、自分はもうその世界にはいないってわかってるから、かな、と。

期せずして、SS書きに戻ってKanonやマリみて現役の時よりも書きまくってたけど、最初からSSを書くためにTwitterに出たわけじゃないんですよね。
WJの話で興奮しても、日常では誰も伝える相手がいないから、Twitterならだれか拾ってくれるかなって、そんなことを考えて出てって。そしたら話の展開への憤りを感じて、今まで何年も離れていた反動が爆発しちゃって。あったかい界隈だからそれに反応があって。繰り返しているうちに、いっぱしに存在を認めてもらえるようになって。それがうれしくて。
そんな楽しい時間も、続けられるのはあと少しかなぁ、と思ってます。
年齢が大台に乗る時には、けじめをつけなきゃとは前々から思っていたので。じゃないといつまでも成仏できない。おっさんが楽しむ趣味は釣り、ソロキャン、自転車、スポーツ観戦等アウトドアと相場が決まっている。ラブコメは青春を謳歌する若者のもの、わしらの居場所はどこにもないのさ(藤子不二雄の短編風に)

ただ、今回の一件で、すごく考えさせられました。この世界からの去り方を。
創作物は外に出ればもう自分だけのものではないから、pixivとはてなはそのままとして。このブログとTwitter。
完全に消し去るべきか。創作物として凍結宣言し、消せないまま残しておくか。
ある日いきなり宣言するか、予告するか。
一足早く尊厳死できるネットの世界の身の処し方に、悩む、悩む、悩む。

え、こんなこと言ってて、彼らがあっさり帰ってきたらどうするかって?w
確かに、昨年いなくなった方とは、はてなでつながってますけどね(苦笑)
それでも自分は身を処そうと思います。どんなに頑張っても、自分の年齢は変えられないんだから。
posted by あるごる。 at 17:22| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2021年06月17日

サマポケ始めました

ぼく勉も連載完結し、SSも、休止してた期間分書いたので人心地つきました。こんばんはあるごるです。長編五、六本とか、自分でも信じがたい……。
さて、いまの身の上からKey作品のアップデートは諦めてたのですが、なんと現世ではAndroidでプレイができるのですね!
というわけで、発売から1年ぐらい遅れですがSummer Pockets、通称サマポケを始めました!

今のとこの感想として、音は確かにKey。でも、いまやToHeartのようにマップ移動式の普通のギャルゲーになってるとはおもわなんだ。
あと、8/5午後の紬のイベント、午後のイベントなのに「おはよう」とか「朝から~」とか、明らかにズレがあるんですが(ファーストプレイは、話の根幹にならなそうな紬狙いです。キャラ的には蒼が一番好みですが、メインヒロインであろう、しろはのあとにとっておく)

posted by あるごる。 at 22:06| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年11月06日

シャッツキステ/Schatz kisteを遠くで見送る


「無」と思う時点で無ではないように「きみを忘れた」と思う時点で


読売歌壇にあったこの歌とともに、記録に残したい。

私設図書館になってから足を運んでいなかったけれど。
あの屋根裏部屋から『物語』が、ちゃんと続いていたなんて。
本を読むなり、足を運ぶなりして、知っておくべきだった。

ひとりの女性の夢が生んだ、世界で最も素敵な部屋。

『宝箱』の一言で済むところに、あえて贈る言葉は、それだけでいいと思う。
遠い昔に恋したふたりめのお店が、もうすぐ、思い出に還る。
posted by あるごる。 at 08:00| 東京 ☀| Comment(2) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年10月25日

Twitterで出来た友達がアカウントを消した

あるごるです。
タイトルの通り、Twitterでできた友達が、昨日自らアカウントを消しました。
Twitter始めたのが最近でしたから、初めてのことでした。

今までの書き込みも。

コメントも。

ダイレクトメッセージも。

つけてくれたいいねも。

何もかも、最初からいなかったように、消えてしまうんですね。

君の名は。のあのシーンのように。


サイトだって、掲示板だって、消せばそうじゃないかって?
そうですね。でもね。
自分にもらったメールや、書き込みは、残るじゃないですか。
手元にあったものが、ひとつ残らず消えてしまうなんて。

いや、手元になんて最初からなくて、アプリの中にしかなかったこと。
ただ、私が知らなかっただけです。
しかも、今回は予告されていたので、スクショも取りました。
なんとなく、そんな気がして。
なのに。
こんなにも、寂しいものなんですね。


もう少し、ブログも書こう。残していこう。
そう思った、出来事でした。



posted by あるごる。 at 13:14| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年08月19日

夏影の季節、ですね。

こんばんはあるごるです。

リアルの季節・夏に、「ぼくたちは勉強ができない」の僻地と診療所。
この組み合わせに、「夏影」を思い出します。
そうです。AIRです。聖と佳乃の、あのシナリオです。
そして、私は書き上げられなかったSSを思い出します。
「失空」
痕の千鶴シナリオとAIRの佳乃シナリオのクロスオーバーを試みた、自作です。
さすがに今さらは書けません。
原作の台詞も追えない、読み手も消え失せて、自分の頭の中を活字化する以外の意味がないですから。

でも、うっかり書きかけのファイル読んで思いました。書いときゃよかった。
あまりに無茶なクロスだけど、絶対に面白いと言わせられたはず。
本当に、悔しいです。

今書いてる理珠の「戦い」が終わったら、また捜しに行きたいです。次の戦いの舞台を。
ぼく勉よ、ありがとう。
今後も、「青空」なんて絶対に似合わないでしょうけど。
確かにあなたは、書き手の私を甦らせてくれました。
posted by あるごる。 at 20:00| 東京 ☀| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2020年08月09日

Schnee Traum ~エピローグ~ 3月26日(金曜日)

「名雪~、起きろ~っ」

 ガンガンガンガン!

 あまりにも起きないので、部屋に入りベッド自体を叩いて起こしにかかる。

「……うにゅ…」

「睡眠時間二桁でまだ眠いのかお前は…」

 冬の終わりが近づき、その2乗に比例して朝の名雪が手強くなって行く。

 特に今朝のように温かい日はスリリングだ。

 秋子さんは、今までどうやってこの時期の名雪を起こしてたんだろうか…。

「朝起きられるよう、お前も少し旅に出てこい」

「……とんび?…くー」

「だめだこりゃ…」





§






「それじゃ行って来ます」

「気をつけてくださいね」

 秋子さんののんびりとした声に、ついつい安心してしまいそうになるが、すでに全力で走らないとまずい時間帯だ。

 このままだと今日も「うぐぅ、遅いよ~」と「祐一さん、大遅刻ですっ」を聞く羽目になるだろう。

「あっ!」

 その時、まだリビングにいた名雪から声が上がった。

「祐一、早く来てっ」

 忙しい時間だとわかってないのか、すでに靴を履いた俺を呼ぶ。

 居間にとって返すと、名雪は緑色の物体を突き出してきた。

「観葉植物がどうかしたのか?」

「違うよ、ここ」

 あごでもっと下の部分を指し示しす。

 その先にあったもの…。

 黒い土から、強い緑色の、雑草とは明らかに違った芽が出ていた。

「私のかちっ、だよ」

 琴音が冗談で埋めた種…。

 そうか、あれが芽を出したのか。

「イチゴサンデー、さんばいっ!」

 俺は顔を近づけて観察した。

 左の葉がちょっと大きめな、葉脈もしっかりとした黄緑色の双葉。

「春か…」

 琴音が去ってから、もう2ヶ月がたっていた。

「元気でやってるかな」

「やってるよ、きっと」

「……そうだな」

 新たな生命の芽吹きの季節。

「わ、祐一、今日は一生懸命走らないと間に合わないよ」

「頼むからもう走らせないでくれ…」

「努力はするよ~」

 琴音にも、きっとそれが訪れているはずだ。











§












 緑が萌えはじめた丘に背中をつけ、小柄な一人の少女が、空を見上げていた。

「……」

 その幸せそうな顔を、たった今やって来た少女が覗き込む。

「……はわっ」

 寝ていた草の緑が移ったような髪の少女は、跳ねおきて頭を下げた。

「あ、あの、た、ただいま休憩中で、あの、その、道に迷ったというわけでは…」

 しどろもどろになって答える彼女の姿は、誰しも笑みを浮かべにいられないものだった。

「構わないで下さい」

 だがあくまで淡々と、後から来た少女は答えた。

 そよ風が、丘をはしゃいで駆けて行った。

 この陽気に誘われたのか、二人の来訪に気をよくしたのか、草むらの向こうで、2匹の狐が姿を現した。

「あ、きつねさんです~~~きてくださ~い」

 目ざとく見つけ、先にいた少女が呼びかける。

「やめてください」

 手を伸ばそうとした少女を、後から来た彼女は言葉で制した。

「どうしてです?」

「人が関わると、この子たちにとって大きな不幸になります」

「そうでしょうか?」

 彼女は不思議そうに聞き返した。

「ひとりでいるより、みんなでいたほうが楽しいですよ。悲しいことなんてないじゃないですか」

「彼らは、自らの身に受けるまでその不幸を知らないから、気軽に近づいてくるんです」

「でもきつねさんだって、誰かが嫌な思いをしたらそれを知って、みんなで近づかないようにするんじゃないでしょうか?」

「……」

「きつねさんがわたしを嫌いなら、最初から寄ってこないですよ。わたしもきつねさんが大好きです」

「この子達は、自分のいるべき場所にいるのが一番いいのです。だから、手を伸ばすのはやめてください」

「いるべき場所ってどこですか?」

「それはこの丘の…」

「じゃあ、この丘なら、いっしょにいてもいいんですね」

「……」

「大丈夫です、いじめたりなんかしませんよ。だってやさしくされたらうれしくなって、きっとその人にもやさしくしたくなりますから。そうですよね?」

「……優しくされると、別れるときの痛みは、計り知れないものになるんです」

「……そうなんですか」

「だから、やめてください」

 忠告を無視し、少女は近づいた狐を抱き上げる。

「別れるのって、きっと辛いんですよね。わたしはロボットですから、よくは分かりませんけど」

「ロボット…?」

 緑髪の少女は、狐の背を撫でながら言葉を続ける。

「でも、別れを恐れていたら、誰とも出会うことは出来ないんじゃないですか」

 彼女の行動を止めていた少女は、はっと息を飲んだ。

「あ、なんかお説教くさくなっちゃいましたね、これ、わたしの3代前のお姉さんのデータの受け売りなんですけどね」

 そういうと自分を『ロボット』と言った彼女は立ちあがり、ぺこりと一礼した。

「自己紹介が遅れました。このたびこちらの都市で1年間お世話になります、HMX―12型、マルチです、どうぞよろしくお願いしますっ」

「天野、美汐です」

 彼女は、少し戸惑いながらも、笑みを見せた。

 その笑顔に、安心したようにマルチが切り出す。

「あの、お知り合いになったばかりで大変申し訳ないのですが…」


「何でしょうか?」

「新学期から通う高校への道を忘れてしまって…。すみません、案内してもらえませんかっ」











§












「ねえ琴音、みんなでカラオケ行かない?」

 琴音という響きを聞くと、まだ、あの街のことを思いだします。

 あの日の約束。

 誓ったあの子指には、ばんそうこうを張り続けています。

「え、今日は俺達のほうに来てくれよ」

 約束を守り続けているせい? それともあの時に使いきってしまったから?

 どちらかは分かりませんけど、あの日から、わたしの『チカラ』はずっと安定したままです。

「ううん、ごめん、私……」

「あ、そっか。今日もアタックするのね」

「頑張ってね、応援してるから。幼なじみなんかに取らせちゃダメよ」

「うんっ、じゃみんな、休み明けに」











§












「ふぁ~あ」

 オレはひとつ伸びをした。花を運ぶ風の香りが、オレの肺を満たす。

 見上げた桜の枝には、膨らんだ蕾が見える。

 新学期になれば、いつもの様に満開に咲き乱れ、新入生達を花吹雪で迎えてくれるだろう。

 街の風は、もう春の、生まれたての風になっていた。

 あの凍てついた北の街にも、この心地よい風が吹き出しただろうか…。









 あの日から、琴音ちゃんは変わった。

 それは決して劇的なものではなかったけど、他人の瞳を伺うような眼は溶けて流れ去った。

 そして学校も、家も、この街も、一連の騒動によって、少しづつ琴音ちゃんが住みやすい場所に変わってきていた。

 もちろん、あの一件で琴音ちゃんからさらに引いた人間がいるのは確かだ。超能力に引き続き、失踪事件を起こしたトラブルメイカーだと。

 でも、もう暗い顔はない。

 それを上回るくらい友達ができたからか。そんなのに負けないくらい、琴音ちゃんが強くなったからか。

「浩之さんっ!一緒に帰りましょうっ」

 訂正。

 一つだけ劇的に変わったことがある。

 オレへのアプローチが超積極的になったことだ。

「明日から春休みですし、どこか遊びにつれてってくださいっ」

 無理をしてるんじゃないかと疑いたくなるくらい、積極的になった。

 現に今も身体をオレの腕にくっつけてくる。人の目なんか気にしちゃいない。呼び方も(あの犬と交代だけど)名前呼びに格上げだ。

「どこがいい?」

「どこでもいいですよ」

 さらに腕を絡めてきた。

 うっ、背後から無数の殺意の視線を感じるぜ。

 琴音ちゃんは知っているのだろうか…

 そんな、一本芯の通った快活な美少女を好きになった奴らが、日夜オレの命を狙ってるってことを。

「やあ浩之!」

「ぐぼっ」

 いいボディブロー決めやがって……。

 かつては期待のホ―プ、今ではサッカー部のエースの代名詞となった、雅史もその一人だ。

「捜したよ。志保が、いつものように遊びに行こうって」

「浩之さん、佐藤さん、わたしも加わってもいいですか?」

「えっ? ええ、あ、ああ、あはははははははははは、まいったなぁ…」

 見ろ、この慌てぶり。

 まったく、どいつもこいつも。





「あしもとにかぜ~、ひかりが~まったぁ~っ♪」





 わけの分からない曲を引っさげて、唐突に志保が現れた。

「なんだ、現れて早々鼻歌なんか歌って。この陽気でネジが数本飛んだんじゃねーか?」

「はぁ? 今興行成績No.1映画のエンディングテーマでしょうが。アンタ流行に疎いのもいーかげんになさいよ」

「知ってるか、雅史?」

「最近あちこちでよくかかってるよね」

 ……裏切り者め。

 なおも首を傾げるオレに、琴音ちゃんの表情が曇る。

「浩之さん、この前この映画、一緒に見に行ったじゃないですか!」

 ああ、もしかして…

「あの時、やっぱり寝てたんですか!?」

 ぎくっ!

 あ、あの日は深夜番組見過ぎで…どうも最後まで…

「浩之ちゃん?」

 あ、あかりっ。なんつータイミングで出てきやがるんだよ。















 ちょっと、怒っちゃいました。

「あ、あれは、あの、その」

 チカラを使って、

「……あ、オ、オレのかばんッ!」

 鞄を、取っちゃいました。

「お仕置きですっ」

「琴音ちゃん、返せってっ!」

「欲しかったら、捕まえてくださいっ!」

 そして、思いきり走り出しました。



 ――そう、思いきり走り出すんです。

 転ぶことなんか、恐くありません。

 超能力のトレーナーをした、気弱な女の子への同情ではなく、異性として浩之さんに好きになってもらうんです。

 王子様を待っているお姫様の役は、もうこりごりです。

 神岸さんからだって、もう逃げません。

 無理して背伸びするんじゃありません。わたしが思うとおりやってみよう。そう決めただけなんです。

 もしかしたらそれが裏目に出るかもしれないけど、もうだいじょうぶです。

 さっきも言いましたよね、転ぶことなんか、恐くありません。

 だって、わたしには、

「待て~!」

「あぁ、まってよ浩之ちゃ~ん」

 勇気をくれた人たち。

 そして、この胸に、







「こっちですよ、浩之さんっ!」







 いつでも元気をくれる、場所があるからっ!






























姫川琴音


 


相沢祐一  藤田浩之


 


月宮あゆ  美坂栞 


 


長岡志保  水瀬名雪


 


来栖川芹香


 


天野美汐 神岸あかり 北川潤 来栖川綾香 琴音の母 


 


佐藤雅史 セバスチャン マルチ 美坂香里 水瀬秋子 森本美紀


 


沢渡真琴


 


イメージソング 『あなたの一番になりたい』


作詞:有森聡美


作曲:三留研介


編曲:添田啓二


歌:南央美


 


オープニングテーマ『Last regrets』


作詞:KEY


作曲:KEY


編曲:I’ve


歌:彩菜


 


エンディングテーマ 『風の辿りつく場所』


作詞:KEY


作曲:折戸伸治


編曲:I’ve


歌:彩菜


 


原案


『To Heart』(1999 株式会社アクアプラス)


『Kanon』(1999 Key:株式会社ビジュアルアーツ)


 


デバック


なべなべ


and......You 


 


2001 Prodused by “あるごる”


 


 


 


 


 


 


 


To All Readers……


Thank You For Reading!






続きを読む
ラベル:Schnee Traum
posted by あるごる。 at 21:00| 東京 ☁| Comment(0) | SS | 更新情報をチェックする