2015年12月01日

逆風に帆を上げる

先の更新に続いて、改めてましてこんばんはあるごるです。
個人所有のPCがなくなり、弱音すら吐かなくなったら、創立12年(自分でもちょっと驚きました)のサイトが、契約更新忘れでふっ飛び、なんとか復旧にこぎつけたところでございます。
同じURLが取得できたのは運が良かったとしかいいようがありません。ほんとよかった…。

さて、蘇るにあたっていろいろと再点検しましたが、まあ時がたつのは早いですね。
・サイト素材をいただいていた「トリスの市場」も消えてるし(ありがとうございました)
・それどころか掲示版も会社ごと消えてるし(まあ、ブログにコメントの時代ですからね)
・ついでにサーバ会社がやっていたメアドのサービスも消えてなくなってるし(なのでメアド変わりました)
・リンク先のサイトも、のきなみ消えているし(掲示板に同じ。サイトではなくtwitterやLINEの時代ですからね)
・(あえて呼びます)小田川藩主・羽柴秀吉さんも鬼籍に入ってしまわれるし(ご冥福をお祈りします)
2009年にJUNKに載せたSSを発掘しましたが、これですら懐かしい。
なるほど、冷凍睡眠開けの人間ってこういう気分になるのね、しみじみ…。

それでも世の流れに外れて、Webサイトを復活させるわけです。
週に1度はここに何か載っているように頑張りたいと思います。

そうそう、サーバ容量が空いておりますので、
「昔の作品を残しておきたいという書き手の皆さま、ご遠慮なくお申し出ください!」
と叫んでおきます。

ではでは。


2009/01/07 A tear

 ――夢。
 ボクは夢を見た。

 夢の中でボクは、願いが届かず、天使になっていた。
 空を漂いながら、泣いている女の子を、ほんのちょっと助けてあげるんだ。

 はじめのうちはよかった。
 お兄ちゃんを慕うかわいい妹たちの手助けをしてあげたり、マリア様のお庭にお邪魔してニコニコしていた。

 それが、英雄たちの戦いに皆が熱狂し始めた頃から、変わり始めた。

 ただの殺し合いじゃつまらない。ただの裏切りじゃ収まらない。
 自分の首に包丁を打ちつける女の子にみんなが釘付けになり始めた。自分の
のどをかきむしり、自分も他人も信じられなくなるまでぼろぼろになる姿に生唾を飲む。
 男の子が女の子の身体を弄び、弄ばれた女の子が男の子を滅多刺し。いつしかそんなことが、当たり前の風景になっていた。
 そのせいなのか、ボクの「妹」も、その妹も、そのまた妹までも、好きな人と抱き合うことが不幸の象徴、最悪の結末として扱われた。
 結婚しただけで罵声を浴びせられたゴンドラ漕ぎのお姉さんが忘れられない。
 嘘つきくんと壊れたちゃんが世界を覆った。

 目が覚めたときは、夜の海の中にいるみたいだった。
 すぐに息はつけなくて、ひとかきひと蹴りして、ようやく月が見える、そんな感じ。
 相変わらず膨らまない胸に当てた手が、じっとりと濡れていた。
 身体を起こして息継ぎすることさえできないほど、気だるい。
 何とか動くもう片方の手の甲で、額の寝汗だけ、塗りこむようにぬぐう。
 それでも、ボクは、いま、背中をつけて寝ていられることが、嬉しかった。
 天使にならなくて、よかった。
 祐一君に、見つけてもらって、本当に良かった。

 例えばもし、あの夢が、これから、夢じゃなくなるんだとしたら。
 それはかなり、ぞくりとする想像だけれど。
 でも、人間・月宮あゆなら、触れることができる。
 天使月宮あゆのように、見ているだけじゃなくて、止めたり、押したり、抱きしめたりできる。
 ボクたちの、明日を。
 
 夜がいつか明けて、雨がそのうちやむように。
 ううん。
 辺り一面真っ暗な夜の部屋でも、カーテンの隙間から見える夜空は、明るく見えるように。
 真っ暗なだけの明日はないことを、ボクは知っているから。
 だって、あの夢の終わりだって。
 きらきら光るステージで、たくさんの女の子が、もっとたくさんの人たちに囲まれて、楽しそうに歌ってた。

(続けます)
posted by あるごる。 at 00:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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