2007年01月06日

Kanon第14夜(今日から仕事始め)

Belkan Squadron《奴は化け物か?》
Belkan Squadron《悪魔だ…》
Belkan Squadron《そんな生易しいものじゃない》

Allied Squadron 《ああいうのはな…『鬼神』って言うんだよ》
《Ace Combat ZERO 「B7R制空戦」より》

悲劇の戦士・舞と、そしてその舞を創り出した京都アニメーションへ。


いや、ここまで視聴してきた14話中、1、2を争う見ごたえのある回でした。待ちきれずに「あさっての方向」からつけていたんですが(して、こちらもちゃんと鑑賞しておけばよかったと後悔したんですがorz)静も動も、萌えも熱さも、原作に忠実なところもオリジナルなところも、すべてが突き抜けていました。
ここまで来るとこちらの方のように続きはOld Dancer's BLOGで、と言いたくなります^^(AIRの時から、この感想ネットワークの基幹のようなblogです)

あゆ好きの私は、まずアバンからKOでした。
せっかくグリーンのシャツを袖を折り返して着てる可愛いあゆを見られたかと思ったのに……(泣)
「短い付き合いだったな」(心の声)
「あゆちゃん、ごめんね……」(心の声)
逃げてー! 雰囲気で気づいて逃げてあゆあゆーっ!(泣)
ジャムが塗られたときの、あのひき肉を潰したような音……そしてあゆの最期を見ることなくOP、鬼か!(笑)これ以上無いスタートでした。
でも、この息抜きがなかったら今日の回は息が詰まってしまいますよ、まじめに。

名雪がくれたうさ耳を持った瞬間、麦畑の少女がフラッシュバックして一気にシリアスモードへ。
しかし先週も言ったとおり、本当に舞シナリオはKanonらしからぬシナリオですね……舞の剣術とか、原作では力任せに不器用に振っている印象しか受けなかったのに、連打と体裁きと「……上出来」の台詞を口にする余裕と……どこの剣術師弟ですか。尻から煙が「ぷしゅー」と上がるのが、かろうじて空気を和らげてるとしか思えない。
観鈴ちんがごとく雪の上で転倒しつつ、「なんとか2人のいる世界を知りたい、その場所に自分も立ちたい」と剣を構え、突き放される佐祐理さん。
ここで見せる舞の『静かな』不器用さは、今日後半と本当に対照的で、感想書いている今、味わい深いです。

そして、予想はしていましたが、A〜Bパートで佐祐理さんの過去告白。
「一弥のこと本当は大好きなんだよ」
佐祐理さんが一度だけの悪い子になっても、最初は(今までの態度を思い出し)怯えるだけで、喜びも笑いもしない一弥の様子が辛すぎる。
佐祐理さんファンが随喜の涙を流していますが、佐祐理さんの犯した過ち、消せない後悔を正月気分が抜けないところにハイクオリティでやるのは、あまりにもヘヴィブロウです……。
ただ、佐祐理さんがこっそり隠した腕のリストカット跡は、正しいけど栞の役どころ奪ってしまうので、出しちゃ駄目ー!な気もする……栞が原作全盛期に揶揄されたように「存在の耐えられない軽さ」にならないか心配です。

そして、回想から現実に戻ってきたシーンで佐祐理さんが店内BGMの『パッヘルベルのカノン』へ言及。
この曲の名前、ご存じですか?
カノンです。パッヘルベルのカノン。
同じ旋律を何度も繰り返しながら、
少しずつ豊かに、美しく和音が
響き合うようになっていくんです。
そんなふうに、一見違いのない毎日を送りながら、
でも、すこしずつ変わっていけたらいいですよね。
非常に危うい技でしたが、完全に決まったようです。
何故「危うい」と申しますと、お気づきでしょうが佐祐理さんの述べた曲のテーマこそ、『Kanon』というゲームのテーゼであるから。それを明示することは理解を助ける反面、原作をやっている身からすると、ともすれば「外国語のジョークを事細かに説明する」ような無粋さにも繋がってしまうと思えたんです。でも、一弥のことへ言及することでそれを救った。
毎回展開の一つ一つに褒めたりけなしたりする自分はずいぶん勝手でどうしようもない思いますが、それでも、この京アニオリジナルの「Kanon」には脱帽です。

それが僅か数分で、数分で、京アニの技術力で佐祐理さんが……さっきまでエプロン姿というサービスまでしていた佐祐理さんが……っ!
手にした刀さえ無力な事態に、床に転がって震える舞と、血の現場の対比。
散らばったプレゼントが人体に見えて、ひぐらしに突入したと勘違いした方も大勢いらっしゃったんじゃないですかね。(魔物の力から、頭部だけで済んだとは到底思えないんですけど)
だから、だから去年の末あれほど覚悟しろといったんだよ……!

そして、クライマックスの『動』舞の暴走。石壁や鉄をなぎ倒していく凄まじさ、これまで感情を露にすることの無かった舞が泣き叫ぶ姿、自分の喉元に刃を向ける瞬間、不謹慎ですが見惚れてしまいました。
冒頭の『鬼神』と言う言葉。ここで改めて舞と、その舞を創った京都アニメーション様に捧げます。

しかしもったいないのは、最後の最後の引き。
「学校に戻ろう」で〆てそれでよかったのに、バトルに突入してしまうところで切ってしまった。あれほど傷ついた舞がすぐ立ち直ってしまったようで、(原作では暴れる+祐一に自分を汚してもらおうとしますから)無理やり詰め込んだ感がして余韻が残らなかったですよ。

おそらくそれは……次回のため、でしょう。雰囲気的には次々回で舞シナリオ完結すると踏んでいるのですが。本物のラストまでジンと来させないつもりか。
序盤の冗長さで溜めた分を、ここに来て一気に開放している感じ。次回もカツモクして見たいと思います。

ああ、今日のラストだけは今すぐ再生してみたいっ!




※蛇足※
しかし連続でヒロインが取り上げられると、ヒロインがみな命の危機に晒されるKanonだと、死亡フラグが連続しているようにも見えるなぁ。
タグ:Kanon
posted by あるごる。 at 01:04| 東京 曇り| Comment(0) | TrackBack(10) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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