http://www.web-chosa.com/marriage/instances/09.html
長女(30歳)がネットで知り合った男性(35歳)と結婚しようとしていたところを、親が身辺調査を依頼したという話です。
男性は勤務態度が真面目で金銭トラブルや女性問題もなかったとのこと。
問題はその続きで、実はその男性がアニメマニアで、若干ロリコンだと判明したこと。その事実を知った親、その探偵社に依頼して『女性調査員による工作』を行って2人を別れさせたのです!
この話、本当だったら、――いや、あちこちで取り上げられているから本当ですし、このサイトを見てくださってる方々に言ってもしょうがないことなんですけど――やりきれないですねぇ。
テレビが作り上げたイメージで言うところの「オタク」って、暗い部屋で二次元の女の子の映るディスプレイを眺めながらニヤニヤしている、コミュニケーション能力のない、太って眼鏡かけて不潔で臆病な人間じゃないですか。そういう人、全くいないとは言いませんけど、勤務態度まじめ、お金も正常に使う。しかも彼女いるぐらいの人を捕まえて、ねぇ?
しかもこの事案、その彼女もどうやら趣味をある程度分かってたそうなんですよ。そりゃそうです、モノホンの少女趣味だったら、この女性と付き合おうとしませんよ。それなりに、幸せだったんでしょうよ。
なのに、ねぇ。この女性の親……ねぇ?
そう、私ががっかりきたのはこの親の態度です。
この件で公開質問状を送った団体があり、それに対しての所長のコメントが各所で反感をかっているみたいですが、こっちはしょうがないと思います。仕事ですもの。
客のオーダーに答えられなきゃ、この場合は別れさせられなければ、プロじゃないですもの。その結果が誰に何を及ぼそうとも、そのつどゴメンナサイなんていってたら仕事になりませんもの。明らかに火に油を注ぐような言い方と明らかに特殊な事例をこれ見よがしにネットに公開するのはどうにかならないものかと思いますけど、悪びれもしないのは、当然ですよ。
でも……この女性のオヤジの考え方は、ホームレスを川に投げ込む中学生と一緒なんでしょうね。こんなやつら排除してもいい、自分たちは正義だって。
文句があるのに直接対処しようとないで、自分だけ安全な位置から、相手を騙す形で闇討ち。まともじゃないのはどっちでしょうね?
好きで自分から入り込んだ人も、苛烈なイジメにあってまともに楽しめるものがそれしかなかったって言う人も、友達や恋人に染められたって人も、いろいろいると思うんです。
が、それが「オタク」だったというだけで、普通の幸せを持つ権利を認めてはもらえない。
オタクのひとりとして、悲しいですね。
続きを読む